FTLのイメージ画像。上からワープ、ハイパースペース、ワームホール。

FTL(Faster than light;超光速)航法とは、恒星間移動に使われる技術である。
Stellarisの宇宙では、ワープ、ハイパースペース、ワームホール、そしてジャンプの四種類が存在する。
全てに共通する特徴として、FTL航法は恒星の重力圏では安全に使用できないため、通常は星系の外縁で行われる。また、異なる種類のFTLを一つの艦隊に混在させることは出来ない。
本稿ではFTLをFTL航法やFTL技術を含む用語とする。

目次

三種のFTL編集

帝国をカスタムする際に選ぶことのできるFTLはワープ、ハイパースペース、ワームホールの三種類である。
特殊なFTLであるジャンプを除けば、基本的にここで選ばなかった他の技術を研究し装備することはできない。
公式にはワープが初心者向け、ワームホールは上級者向けとなっている。
以下にそれぞれについて述べる。

ワープ編集

ワープフィールドで艦船を包み、周囲に亜空間の「泡」を形成することにより、理論的には光の速度を超えることが可能になる。

  1. もっとも単純で癖のないFTL。以下の特徴と制限を持つ。
    1. 移動可能範囲内にあるあらゆる星系に直接移動できる。
    2. 移動可能範囲は常にワープドライブを搭載した艦隊を中心に発生する。
    3. 恒星間移動にはある程度の時間を要する。
    4. FTL前後にクールダウンと呼ばれる冷却時間が発生し、この間艦隊は星系内を移動することができない。首都星系から離れるほど、この時間は増加する。
  2. 研究を発展させていくことで、移動スピードの高速化、ワープ可能範囲の増大、クールダウン時間の減少の恩恵を得ることができる。詳しくは技術参照。

ハイパースペース編集

ほとんどの恒星同士の間には、まるで蜘蛛の巣のようにハイパースペースの異次元領域が走っている。理論的には、これらのハイパースペースに沿って超光速で移動することが可能だ。

  1. 決められた経路を高速移動するFTL。以下の特徴と制限を持つ。
    1. 移動可能な星系は、艦隊が現在位置する星系とハイパーレーンで接続している星系に限る。
    2. 恒星間移動には時間を要するが、ワープドライブより早い。
    3. FTL駆動までには多少の時間を要するが、移動後のクールダウン時間は存在しない。
  2. 研究を発展させていくことで、移動スピードの高速化、駆動までの時間の短縮といった恩恵を得ることができる。
    また、ハイパーレーンはゲーム開始直後はハイパースペースを選択した帝国にしか見えないが、技術「ハイパーレーンマッピング」を研究すれば他FTLの帝国にも可視化される。詳しくは技術参照。

ワームホール編集

亜空間を介し、通常空間内の異なる2点間を直結する一時的な導管を確立できる。2点間の移動はほぼ一瞬で行われる。

  1. 事前にワームホールステーションを用意し、その間を瞬間移動するFTL。以下の特徴と制限を持つ。
    1. FTL発動のためには、移動元・移動先の星系の少なくとも一方にワームホールステーションが建設されていなければならない。
    2. ワームホールを展開するためには時間を要する。この時間は、移動する艦隊の規模に比例する。
    3. 恒星間移動には時間がかからず、瞬間移動となる。他二つのFTLと異なり、移動元と移動先の間の宙域を通過することもない。
    4. 中立・敵対する帝国の領域内へ移動する場合、艦隊の及ぼすペナルティが大きくなり、より時間を要する。
  2. 研究を発展させていくことで、移動可能範囲の増大、ワームホール展開までの時間の短縮といった恩恵を得ることが出来る。詳しくは技術参照。

高度なFTL編集

帝国のカスタムでは選択することの出来ない強力なFTL。ジャンプのみ。
これを初めから保有しているのは没落した帝国や銀河の危機で登場する勢力だけである。(開始設定でFTLを指定してもこれらの勢力はジャンプのままなので注意!)

ジャンプ編集

画期的な技術であるジャンプドライブは、周辺の時空間連続体を引き裂き、対象地点に量子レベルで同一に再構成する。したがって、宇宙船は瞬時に星系から星系へ「ジャンプ」して姿を現す。

  1. 三種のFTLの良いとこ取りをしたようなFTL。以下の特徴と制限を持つ。
    1. 移動可能範囲内にあるあらゆる星系に直接移動できる。
    2. 移動可能範囲は常にジャンプドライブを搭載した艦隊を中心に発生する。
    3. 恒星間移動には時間がかからず、瞬間移動となる。
    4. FTL前後にクールダウンの時間が存在するが、ワープドライブと比較して短い。
  2. ジャンプは研究によって発展する余地がないが、別系統の上位互換としてPSIジャンプが存在する。
    これはコストをそのままに移動距離を大幅に延長したジャンプドライブで、研究できる帝国は基本的に精神主義の志向を持ったものだけである。詳しくは技術参照。

戦略編集

それぞれのFTLは性質が大きく異なるため、取るべき戦略が異なってくる。

ワープ編集

三種のFTLのうちでは移動の自由度が最も高い。大抵の場合は自国の周囲を満遍なく探索することが可能だろう。
ただし銀河の辺縁付近に位置している場合、星系が疎な地域では隣接星系がワープ可能範囲外にあって事実上の行き止まりになっていることがあるので注意しよう。
移動の自由度が高いため、ワープに関しては特別な戦略は必要ない。そのため初心者にも向いている。

ハイパースペース編集

経路がハイパーレーンに限定されるため、隣接する星系に行くために大きな迂回を強いられることもしばしば。
しかしFTLの速度そのものは早いので、探索・艦隊の展開ともにスピーディに行える利点がある。
戦略として重要なのは、言うまでもなくハイパーレーンによって生じる銀河の要所を抑えることである。技術開発をしてもハイパーレーンは自力で敷設できないため、他帝国に急所を抑えられると最悪詰んでしまう。
素早いクールダウンと移動の速さのおかげで、戦争中の立ち回りは軽快である。同世代のワープやワームホールが相手なら、敵を楽に翻弄できるだろう。レーンが通っていることが前提だが。
余談だが、初期設定で全ての帝国をハイパーレーンにしておくと、互いに要所を共有することになるので、ほとんど別のゲームのような陣取りを楽しめる。その場合も没落した帝国危機は容赦なくジャンプを使用してくるので注意しておこう。

ワームホール編集

FTLにワームホールステーションが必要で、艦隊の動きは独特なものとなる。
A星系、B星系、C星系があり、このうちA星系のみにステーションが建設されていたとすると、B星系に到着した艦隊がC星系に行くためにはステーションの存在するA星系を経由しなければならない。
つまりB星系にいる段階でA星系のステーションを破壊されると、艦隊はFTL能力を失い、ステーションを修復しない限り戦力として役立たなくなる(一応、帰還ボタンから緊急FTLで最寄りの宇宙港に戻ることはできる)。
このため、ワームホールステーションは数に余裕を持たせて配備しておくのが望ましい。(少なくとも植民した惑星のある星系には建設しておくべき)探索にもステーションが必須となるので、ステーションの建設は終盤まで国家の基本事業となるだろう。
これは戦時も例外ではなく、ワームホールを採用した帝国は、占領した星系に建設船を持ち込み、ワームホールステーションを建設する必要に迫られる。
ワームホールステーションは他のステーション同様、戦闘力を持たないため、敵の小規模艦隊によって潰されることのないよう注意しよう。
艦隊の規模が大きいほど移動に時間がかかるため、艦隊をいくつかに分割し、それぞれを別にFTLさせて目的地で集合させると、進軍を早めることができる。
なお、他のFTLと違って目的地までの宙域を通過しないため、移動可能範囲内にありさえすれば、国境を封鎖している中立国を飛び越えて艦隊を送ることも可能である。